• 小
  • 中
  • 大

2018年度予算と事業計画について

2018(平成30)年度予算および事業計画について、第168回組合会(2月22日開催)で承認されましたのでお知らせします。

2018年度当健保組合の予算は、経常収支差引額▲1億7,358万5千円となりました。これは、一昨年度と同程度ですが、引き続き赤字予算です。
赤字の要因としましては、人数の増加ほどの収入の増加が見込まれず、保険給付費の増加に加え、第2期「データヘルス計画」に基づいて効果的な保健事業を実施し、皆さまの健康促進に寄与するための費用の増額を見込んだことによります。

今年度から後期高齢者支援金は全面総報酬割によりさらに増額しておりますが、前期高齢者支援金や退職者給付拠出金の減額により納付金は昨年度とほぼ同額となる見込です。さらに保険給付費は、診療報酬改定薬価は-1.74%引き下げられますが医科・歯科および調剤は増額で全体としては+0.55%のため、増額となる見込みです。
この支出の増加は、2018年度も積立金を取り崩して対応するため、健康保険料率は、昨年度と変更ございません。

2017年度から介護納付金の算出に総報酬額に応じた総報酬割が導入されています(2020年度まで段階的に導入されます)。年々、介護納付金額は増額となり、介護保険料率は2年続けて引き上げることになりました(1.04%)。料率は今後も上がる見込みです。

なお、任意継続被保険者の保険料算定に係る「平均標準報酬月額」上限は、「470,000円」(現行どおり)、特例退職被保険者の保険料算定に係る「標準報酬月額」も、「320,000円」(現行どおり)です。

収入支出予算の概要

健康保険分(千円)


科目 決算額
保険料
国庫負担金等
調整保険料
準備金繰入
別途積立金繰入
財政調整事業交付金
国庫補助金
(特定健診・保険指導等)
利子収入・雑収入・その他
3,567,150
880
79,152
0
341,115
15,630
655

17,038
合計 4,021,620
経常収入合計 3,585,717

科目 決算額
事務費
保険給付費
  • 法定給付費
  • 付加給付費
納付金
  • 前期高齢者納付金
  • 後期高齢者支援金
  • その他
    (退職者給付・老健拠出金等)
保健事業費
財政調整事業拠出金
還付金
営繕費
連合会費・その他
予備費
63,605
1,815,092
1,744,322
70,770

1,619,936
477,159
1,120,134
22,643


255,583
79,152
3,065
3,100
2,087
180,000
合計 4,021,620
経常支出合計 3,759,297
収支差額 0千円
経常収支差引額 -173,580千円

※経常収支額はを除く(還付金・その他は一部のみ)

被保険者1人当たりでみると(円)

収入
収入合計(円グラフ)
支出
支出合計(円グラフ)

※年間平均被保険者数(7,243人)で算出

介護保険分(千円)


科目 決算額
保険料
繰入金
利子収入
363,908
0
1
合計 363,909

科目 決算額
介護納付金
還付金
その他
359,765
578
3,566
合計 363,909
収支差額 0千円

2018年度 保健事業計画

  1. 特定健診・特定保健指導
    特定保健指導実施率向上(指導実施機関の追加)
  2. 疾病予防事業(各種健康診断)
    ピロリ菌検査(被保険者39歳)
    各種検診未受診者勧奨
  3. 体育奨励支援
    球技大会やウォーキング等参加者増加に向けての広報拡充と、テニスコート整備
  4. 直営保養所(伊豆高原荘・山中湖コテージ)
    安全性・衛生面を考慮した什器の設置と修繕
  5. 契約保養所
    ラフォーレ倶楽部プリンスホテル&リゾーツ三井不動産系ホテルベネフィット・ワン契約継続
    ※各種宿泊補助、健康管理・スポーツクラブの補助等福利厚生制度として、ベネフィット・ステーションをご利用ください。
  6. 常備薬の斡旋
    日常の健康管理・疾病予防およびセルフメディケーション推進の一環として年2回実施(4月中旬〜5月中旬・11月中旬〜12月中旬予定)
    ※ベネフィット・ステーション会報誌に案内を同封いたします。
  7. 広報の充実化
    健保時報の定期的発刊と、健保組合Webページの充実化
    個々の状況に応じた情報提供(生活習慣病に重点をおいて)

これらを元に、データヘルス計画第2期・特定健診特定保健指導第3期実施します。
特定健診は受診率90%以上、特定保健指導は受診率55%以上が目標値となっており、達成率によっては納付金等に加算され健康保険料率を上げなければならない状況になります。被保険者・被扶養者共に対象です。受診にご協力をお願いいたします。

その他

  1. 被扶養者調査(毎年7月頃実施)

当健保組合の医療費上位3疾病は、悪性新生物(がん)、生活習慣病、循環器系疾患です。特に特例退職者の生活習慣病疾病割合が高くなっています。
生活習慣病は、個人が日常生活の中での適度な運動、バランスの取れた食生活、禁煙を実践することによって予防することができるものです。また、悪性新生物は、早期発見により治療することが可能です。
厳しい財政状況の中でも皆さまの健康を守るため、データヘルス計画に基づき保健事業を実施してまいります。皆さまには、定期的な健診および検診の受診や日頃の食生活の見直し、日々の健康づくりに励んでいただけますようお願いいたします。そのために、今後健康に関する情報も随時お届けしてまいります。
また、ジェネリック医薬品の積極的利用、医療費のお知らせおよび適切な使用方法のご確認(はしご受診や時間外受診の見直し、保険適用外の柔整受診等)などにより、医療費の節減に向け引き続きご協力をお願いします。

ページトップへ