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2024年度収入支出決算報告について

2024年度収支決算が第191回組合会において承認されました。

当健保組合の2024年度決算は、一般勘定において収入50億6,072万6千円に対し、支出47億5,800万9千円となり、収支差額は黒字となりました。ただし、昨年度からの繰越金(約2.4億円)や高額医療費に対する交付金(約1.5億円)などの臨時収入を除いた経常収支では、経常収入が45億8,039万4千円、経常支出が46億7,695万9千円となり、差引で9,656万5千円の赤字となりました。保険料率を改定して2年目での赤字となります。

経常収支を項目別に見ると、収入は2023年度から微増にとどまる一方で、支出は依然として高い水準で推移しています。中でも保険給付費(医療費)は25億5,231万円(前年度比1億6,177万5千円、6.8%増)、納付金は19億1,433万8千円(前年度比2億3,898万1千円、14.3%増)と大幅に増加しました。この二項目だけで支出全体の9割以上を占めており、下部の折れ線グラフ(黄緑部分)に示されているように、過去10年で1.5倍以上に膨らんでいます。

このような状況のもと、2024年度は経常赤字になり、今後、2025年度および2026年度にはさらに赤字が拡大する見込みです。2026年度には赤字を補填できる内部留保も枯渇する見通しで、健康保険料率の再改定が避けられない状況となっております。また、保険給付費および納付金の伸びが今後も続く場合、さらに2〜3年後には再度の料率改定が必要となる可能性があります。

組合員の皆さまには、このような厳しい財政状況をご理解いただき、引き続き医療費の適正化へのご協力を賜りますようお願い申し上げます。

収入支出決算の概要

健康保険分(千円)


科目 決算額
保険料
国庫負担金
調整保険料
繰越金
繰入金
財政調整事業交付金
国庫補助金
(特定健診・保険指導)
国庫補助金
(その他)
出産育児交付金

雑収入
(利子収入等)
雑収入
(その他)
4,564,131
1,035
80,278
248,734
0
151,189
1,322

0

2,834

11,072

131
合計 5,060,726
経常収入合計 4,580,394

科目 決算額
事務費
保険給付費
  • 法定給付費
  • 付加給付費
納付金
  • 前期高齢者納付金
  • 後期高齢者支援金
  • その他
保健事業費
財政調整事業拠出金
還付金
  • 保険料
  • 調整保険料
営繕費
雑支出
  • 連合経費
  • その他
58,464
2,552,310
2,457,677
94,633

1,914,338
631,572
1,282,760
6


148,170
77,663
1,987
1,954
33

3,189
1,888
1,581
307
合計 4,758,009
経常支出合計 4,676,959
決算残金 302,717千円
経常収支差引額 -96,565千円

※経常収支額はを除く(還付金・その他は一部のみ)
※緑の項目は内数

被保険者1人当たりでみると(円)

収入
収入合計(円グラフ)
支出
支出合計(円グラフ)

※年間平均被保険者数(7,759人)で算出

介護保険分(千円)


科目 決算額
保険料
繰越金
国庫補助金受入
677,201
0
47
合計 677,248

科目 決算額
介護納付金
還付金
623,910
130
合計 624,040
決算残金 53,208千円

保険給付費および納付金の変化

保険給付費および納付金の変化

※納付金等:高齢者医療を支える前期高齢者納付金、後期高齢者支援金等

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