2021年度収入支出決算報告

2021年度収支決算が第181回組合会で承認されました。

2021年度の当健保険組合の決算は、一般勘定では収入43億8,705万4千円に対し、支出42億4,300万円でした。別途積立金等からの繰り入れ等を含まない経常収支で見ると、経常収入37億2,372万2千円に対し経常支出支出41億6,595万3千円、経常収支差引額は4億4,223万1千円の大幅な赤字となりました。

経常収支を項目別に見ると、収入は、保険料収入が被保険者数の増等により若干増加しました。一方支出は、保険給付費（医療費）20億725万5千円（前年度比2億2,690万9千円・12.8%増）、納付金19億1,396万5千円（前年度比1億4,950万6千円・8.5%増）と、義務的経費が大幅に増加しました。この２つの合計が既に経常収入を超えているため、別途積立金の取り崩しによる補填なしには健診等の保健事業等を実施することもできません。また、別途積立金も数年来の取り崩しにより減少の一途をたどっており、もはや保険料率改定の検討は避けられない状況です。

今後も保険料収入に大きな増収が望めない一方で、支出の大半を占める保険給付費と納付金の動向によって、収支は大きく左右されます。将来的に別途積立金の取り崩しによる補填では運営を継続することが難しくなってきた場合には、保険料率の増加をせざるを得ない状況です。

このような状況において、皆さまには引き続き医療費適正化にご協力をお願いいたします。

保険給付費および納付金の変化

※健康保険組合は、高齢者医療を支える前期高齢者納付金、後期高齢者支援金と退職者医療制度の財源として多額の納付金を支払っています。2023年度以降は団塊の世代の75歳到達により、さらなる増加が予想されます。