2020年度予算および事業計画について、第174回組合会(2月21日開催)で承認されましたのでお知らせします。
2020年度当健保組合の予算は、経常収支差引額▲2億9,927万円となります。
昨年は▲2億4,736万7千円で、納付金と保険給付費の増額による差です。
約1%料率を上げなければならない状況ですが、2020年度の支出超過分も、積立金を取り崩して対応いたします。そのため、健康保険料率および負担割合は現行のまま変更いたしません。なお、2019年決算見込も経常収支差引額▲1億8千万円(見込)のため、積立金を取り崩して対応しており、年々取り崩し額が増えています。
このうち納付金については、17億5千万円の見込みで、前期高齢者支援金(65歳から75歳の医療費の各健保負担率が増加しているため、約6,100万円増加します。さらに今年度は診療報酬改定年になり、医科、歯科および調剤は診療報酬本体が0.47%引き上げられ、薬価は▲0.99%になりますが年々高額薬剤の保険適用が進んでいるため増額となるでしょう。結果として、保険給付費も増額を見込でいます。保健事業は、みなさまの健康づくり、健診や予防のための費用を計上しています。
さらに、特定健診・特定保健指導は、その受診率等により納付金(後期高齢者支援金)の確定金額に加算・減算がなされます。特定健診および特定保健指導の実施率は、目標値を達成しておらず、特に特定保健指導は、達成率が加算対象になっております。健診後に「特定保健指導」のご案内を受け取られた方は、必ず参加ください。また自身の健診結果をご確認いただき、再審査、要治療と判定されている方は保健管理センターや病院を必ず受診ください。『早期発見』・『早期治療』が、最大のポイントです。
介護保険は、2017年度から介護納付金の算出に総報酬額に応じた総報酬割が導入され、2020年度全面総報酬割になります。総報酬割概算負担率が0.01779655(総報酬額に乗する率)とされたため、介護納付金額は大幅増額となり6億円を超えることとなりました(前年度比2億1千万円増)。このため介護保険料率を引き上げて納付金額支払いに充てさせていただきます(1.74%)。負担割合は、事業主と被保険者は1:1(0.87%ずつ)といたします。
高齢化等に伴い、介護療養費額は増加の一途を辿っています。そのため、2022年に、介護保険料率の全健保平均は2%を超える見込みです(健保連試算による)
なお、任意継続被保険者の保険料算定に係る「平均標準報酬月額」上限は、「470,000円」(現行どおり)、特例退職被保険者の保険料算定に係る「標準報酬月額」も、「320,000円」(現行どおり)です。
収 入 |
科目 | 決算額 |
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保険料 国庫負担金等 調整保険料 * 繰越金 * 準備金繰入 * 別途積立金繰入 * 財政調整事業交付金 * 国庫補助金 (特定健診・保険指導等) 利子収入・雑収入・その他 * |
3,644,493 996 80,307 65,000 150,000 227,780 18,731 646 28,479 |
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合計 | 4,216,432 | |
経常収入合計 | 3,662,834 |
支 出 |
科目 | 決算額 |
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事務費 保険給付費
財政調整事業拠出金 * 還付金 * 営繕費 * 連合会費・その他 * 予備費 * |
61,832 1,904,537 1,831,304 73,233 1,748,594 609,258 1,139,293 43 243,939 80,307 1,020 4,000 2,203 170,000 |
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合計 | 4,216,432 | |
経常支出合計 | 3,962,104 |
収支差額 | 0千円 |
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経常収支差引額 | -299,270千円 |
※経常収支額は*を除く(還付金・その他は一部のみ)
※年間平均被保険者数(7,331人)で算出
収 入 |
科目 | 決算額 |
---|---|---|
保険料 繰入金 利子収入 |
625,317 4,000 2 |
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合計 | 629,319 |
支 出 |
科目 | 決算額 |
---|---|---|
介護納付金 還付金 その他 |
627,611 346 1,362 |
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合計 | 629,319 |
収支差額 | 0千円 |
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これらを元に、データヘルス計画第2期・特定健診特定保健指導第3期実施します。
特定健診は受診率90%以上、特定保健指導は受診率55%以上が目標値となっており、達成率によっては納付金等に加算され健康保険料率を上げなければならない状況になります。被保険者・被扶養者共に対象です。受診にご協力をお願いいたします。