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2019年度収入支出決算報告

2019年度収支決算が第175回組合会(書面審議)で承認されました。

2019年度の当健保険組合の決算は、一般勘定では収入39億2,435万2千円に対し、支出38億8,913万3千円で、収支差引額は3,521万9千円の収入超過、経常収支差引額では1億3,894万円の大幅な赤字決算となりました。

収入は、被保険者数と一般保険料率、平均標準報酬月額等の増加により、若干増加しましたが、支出の伸びを補うには不足があり、別途積立金から1億円を取り崩して補いました。
一方、支出は、保険給付費(医療費)18億5,570万3千円(前年度比1億451万6千円増)となり、納付金16億9,809万3千円。(前年度比1億547万8千円増)と増額しました。保健事業費は2億313万9千円(前年度比556万4千円増)と昨年とほぼ同額になりました。

決算時の当健保被保険者1人当たりの保険給付費(医療費)負担額は25万2,511円で、昨年より1万円以上増額となりました。家族療養費、高齢者療養費が大幅に増額しています。

今後の医療費および納付金の動向によって、別途積立金の取り崩しによる補填では運営を継続することが難しい場合、保険料率の増加をせざるを得ない状況です。

また、伊豆高原荘は10月の台風により屋根が損傷する被害があり、一部修繕を行いました。このために2ヶ月間の閉荘期間が生じました。築40年以上となり、再度大規模修繕が必要な状況ですが、利用状況等に応じて対応を検討することになっております。

収入支出決算の概要

健康保険分(千円)


科目 決算額
保険料
国庫負担金
調整保険料
別途積立金繰入
財政調整事業交付金
(特定健診・保険指導)
国庫補助金
(その他)
利子収入・雑収入等

(補助金等)
3,633,032
1,009
81,082
100,000
50,642
924

10,013
36,009
11,641
合計 3,924,352
経常収入合計 3,670,974

科目 決算額
事務費
保険給付費
  • 法定給付費
  • 付加給付費
納付金
  • 前期高齢者納付金
  • 後期高齢者支援金
  • その他
    (退職者給付・老健拠出金等)
保健事業費
財政調整事業拠出金
還付金(保険料)
(調整保険料)
営繕費
連合会費・その他
50,628
1,855,703
1,782,982
72,721

1,698,093
548,469
1,149,511
113


203,139
78,426
714
15
778
1,637
合計 3,889,133
経常支出合計 3,809,914
決算残金 35,219千円
経常収支差引額 -138,940千円

※経常収支額はを除く(還付金・その他は一部のみ)

被保険者1人当たりでみると(円)

収入
収入合計(円グラフ)
支出
支出合計(円グラフ)

※年間平均被保険者数(7,349人)で算出

介護保険分(千円)


科目 決算額
保険料
繰入金
利子収入
412,921
20,000
0
合計 432,921

科目 決算額
介護納付金
還付金
417,809
58
合計 417,867
決算残金 15,054千円

医療費は、時間内と時間外(医療費850円増)でも異なります。休日(2500円増)、深夜(4800円増)時間帯ではさらに加算されます。同じ病気で、次々と医療機関を替える、いわゆる「はしご受診」は、医療費が嵩むばかりかその度に検査や問診を実施し時間がかかり治療が遅れる恐れがあります。また、同一薬剤を多量摂取することもあり、身体への負担が懸念されます。万が一別の医療機関を受診されるときは、セカンドオピニオンであることを伝えて、現在の医療機関の結果等を持参して受診することもご検討ください。
また、「子供の医療費は無料」と勘違いされがちですが、地方自治体の助成があり、自己負担が軽減されているため、無料や少額での受診が可能になっています。医療費の8割は健康保険組合が負担しています。
今一度、医療機関、柔整、あはき等へのかかり方をご確認いただき、適切な受診方法にご協力をお願いいたします。各種予防接種の受診は、少なくとも2年に1度は受診ください。早期発見早期治療により、生活スタイルの変更を変えなくても済む可能性が拡がります。また、後発医薬品への切り替えもご検討ください。

適切な医療費の使用のために、皆様のご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

特定健診必須項目:
質問(問診)
計測 身長・体重・腹囲・BMI
血圧 収縮期血圧・拡張期血圧
脂質 中性脂肪・HDL-コレステロール・LDLコレステロール(Non-HDLコレステロール)
肝機能 AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GT(γ-GTP)
血糖検査 空腹時血糖、HbA1Cもしくは随時血糖
尿検査 糖・蛋白
貧血検査* 赤血球数・血色素量・ヘマトクリット値
血清クレアチニン検査*
心電図検査*
眼底検査*
メタボリック判定 基準該当/予備軍該当/非該当
医師の判断及び医師の氏名(健診結果を踏まえた医師の所見)

*:医師の判断に基づき実施する項目

特に、尿検査は事情により事後提出とされた方の未提出が多くおられます。提出にご協力ください。

また、特定保健指導は、対象者のみが受診できる唯一の機会です。健診数値がさらに悪化しますと、定期的に治療服薬・食事制限をしなければならなくなります。生活習慣・食習慣を見直すチャンスを是非ご活用ください。

保険給付費および納付金の変化

保険給付費および納付金の変化

※健康保険組合は、高齢者医療を支える前期高齢者納付金、後期高齢者支援金と退職者医療制度の財源として多額の納付金を支払っています。
2015年から納付金額の算定方法が変更になり、年々拠出する納付金が急増しています。

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